海の掃除屋さんとプラスチック

カニとマイクロプラスチック
shin
shin

最近シーグラス拾いにハマってるんだけど、大きいのや小さいの、綺麗に丸くなったのや元の形がわかるものなどいろいろあって面白いよー

ヒトデ
ヒトデ

硬いガラス瓶があんなに小さく丸くなる。

波の力、自然の力はすごいですね。

で、硬いガラスがああなるということはガラスより柔らかいものはどうなるのか、気になりません?

shin
shin

マイクロプラスチックのこと?

ヒトデ
ヒトデ

海には流木や貝殻、海藻などいろいろありますね、もちろんプラスチックも。

それらもろもろがどうなるのか、考えてみましょう!

大きなものは小さくなる

海岸には貝殻や海藻、流木、そして人の暮らしから出たゴミなどいろいろなものがあります。
これらはガラス製の浮き球や飲料ビンが小さなシーグラスになるように、どんどん小さくなります。

小さくなる理由はまず波の力。波は大きな岩を押し流すような力を持っていて、その中でものはぶつかり合って砕かれ、小さくなります。自然の力としては他に風の力もありますね。
太陽にもその力があり、日の光に照らされたプランターなどプラスチック製品がボロボロと崩れるのはよくあること。自然には、ものを分解する力が備わっています。

ものを小さくするのは生き物も大きな役割を担います。例えば鳥はクチバシでつついて小さくしますし、カニもハサミでちぎって小さくしていきます。さらに言えばその小さくなったものを虫やバクテリアがさらに小さくしていきます。生物によるものの分解は、いろいろな生き物で連鎖的に行われています。

自然と生き物の分解によって海辺はものだらけにならないわけですが、ガラスや石など生き物が食べないものは残っていきます。これらも非常に長い年月で見れば、自然分解で小さな砂になって、さらに小さく泥になり、それが海の底に何万年も積もってもう一度岩になったりします。貝殻やサンゴだったものが積もってできた石灰岩(化石入り)がそれですね。

ガラスやプラスチックのお味はいかに⁈

ではプラスチックってどうなんでしょう?

人がプラスチックを食べないのと同じように、鳥や魚もプラスチックを食事にしている種類がいると聞いたことはないので、石やガラスと同じように食べられずに残っていきます。その一方で自然の力による分解は進んで、どんどん小さくなっていきます。そこにカニがいるとどうなるでしょうか?

カニは明らかに肉食のものもいれば、海藻や小さな植物プランクトンなど植物性のものを食べるものもいます。そしてプラスチックは樹脂と呼ばれるように、木の油が固まったものと化学的な作りは似ています。つまり、カニは食べようと口に運ぶかもしれません。もちろん、カニは食べられない砂は吐き出すので、同じようにプラスチックも吐き出すかもしれませんし、食べても消化されずに排出されるかもしれません。

カニに限らず、水辺には小さくなったいろいろなものを食べる雑食の生き物がたくさんいますし、辺りの水をエラなどでろ過して食事を摂取している生き物であれば、小さなプラスチックも一緒に体内に取り込んでいる可能性があり、実際にプラスチックを体内に取り込んだ生き物も確認されています。

食物連鎖にも影響が?

虫は草を食べ、小鳥は虫を食べ、大型の鳥は小鳥を食べと、自然の中での生き物達の、食べて食べられてという関係を表すのが食物連鎖。海辺の小さな生き物にも、食べて食べられてという関係があり、他にも「ある生き物が食べた残りを他の生き物が食べる」といった関係もあります。

例えばエサをハサミでちぎって食事をするカニが食事をした後には、小さくちぎれたエサが残り、それをさらに口の小さな生き物が食べるという関係で、このようにいろいろな生き物が連携して、海にあるものは分解されていきます。言ってみれば「チーム海の掃除屋さん」ですね。

そのチームの中で例えばカニがプラスチックを食べてお腹が痛くなると、次の順番で分解する生き物の食べるものがなくなり、その次も、さらに次もと影響が広がっていきます。

体内にプラスチックを取り込んだ影響は現在いろいろな研究が進められていて、カニのお腹が痛くなるかは分かりません。(そもそもカニに腹痛があるのかどうか)

ただ、良くも悪くも影響があれば、食物連鎖で他の生き物へも影響は広がってしまいますので、人の暮らしから出たプラスチックが自然の生き物に影響を及ぼさないように、注意は必要と言えそうです。


shin
shin

目に見えないくらい小さくなった先でも、生き物がさらに小さく分解してたのね。

ヒトデ
ヒトデ

海にはいろんな生き物がいますからね。

海の掃除屋さんの代表格といえばフナ虫!見た目から「海のG」なんて言われますが超重要な存在なんですよ。

時間によって色が変わったり、水分補給の方法がユニークだったり、目が実は可愛かったり、釣り餌になったり!

愛すべきやつなんですよ!!

shin
shin

そんなフナ虫愛を語られても・・・

私はカニがいい(笑)

・・・

・・・

美味しいし♡

ヒトデ
ヒトデ

食べちゃうのね(笑)


参考資料

『海洋学』原著第4版 東海大学出版会

キーワード

SDGs12作る責任使う責任、物質循環、食物連鎖、自然分解、生物分解

この記事を書いたのは

ヒトデイラスト

ヒトデ

うずしおクリーンアップのごみ処理担当。訳あってヒトデ好き。そのためヒトデと名乗る。釣りに行ってヒトデばかり釣っていたからでは、断じてない。

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