清掃ボランティア時のゴミについて

ボランティアでゴミを拾ったけどそのゴミはどう処分すればいいのか?
そのような質問をいただくことがよくありますが、結論から言いますと実際そのゴミを引き受ける自治体のルールに従い処分をすることになります。
ただボランティアゴミに関わらず、ゴミは分別が出来ているほど処分もリサイクルもやりやすくなりますので、うずしおクリーンアップでは以下のようにゴミの分別を行っています。


まず回収を行うのは人工物だけです。海藻や流木など自然物はよほどゴミが絡まっている場合は回収しますが、海辺の生き物の住処になっていたりもしますので、基本的に回収は行いません。

・分別グループ1<ガラスビン、ワレモノ>

ガラスや陶器類は焼却する際の異物となり、割れた破片でケガをすることもあります。必ず分別をお願いします。

・分別グループ2<缶、金属類>

本来飲料缶は金属資源としてリサイクル可能ですが、漂着ゴミは砂の付着などもありリサイクル用途には適さない場合もあります。それでもプラゴミなどと混ざった状態では処分場で破砕の際に異物となってしまいますので、やはり分別しての回収をお願いします。

・分別グループ3<電化製品、粗大ごみ>

回収は極力ゴミ袋に入れて行いますが、自転車や発泡スチロールブイなど大きなものはそのまま回収します。電化製品に使用される基盤などには鉛などの有害金属も使用されているため、焼却や埋め立てを行うにしても注意が必要となります。そのため他のゴミとは分けて回収を行います。

・分別グループ4<リチウム電池、危険物>

携帯電話などに使われるリチウム電池は外部からの衝撃などにより発火する恐れがあるため、取り扱いに注意が必要です。また海岸には注射針なども落ちており、誤って触れてケガをすると感染症の恐れもあります。こういったものを見つけた時は、速やかに他と分けて回収をお願いします。

・その他

食品トレーやポリバケツ、発泡スチロールなどおそらく回収するゴミの8割以上がこの「その他」になると思います。ペットボトルは別?とよく聞かれるのですが、やはり汚れたペットボトルはリサイクル資源に適さないのでその他プラスチックと一緒に回収します。鞄についたファスナーなど金属と布やプラスチックの混合物は明らかに金属の比重が多ければ金属に、そうでない場合はその他として回収します。


近頃は海の漂着ゴミから作られた衣料や日用雑貨などを目にする機会も増えて来ました。拾ったゴミの分別をしながら、それが製品になるまでを想像してみるのも、ゴミのことやリサイクルのことを考えるいい機会になります。また漂着ゴミをよく見てみると、地域外や遠く海外から流れ着いたものも見られます。なぜここに流れ着いたのかなどを考えるのもまた楽しい機会です。漂着物はいろいろなことを伝えてくれますので、せっかくな分別も楽しみながらやって行きましょう。